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Apr 17, 2018

「Etheremon」創始者が語るゲームの未来とは | Gincoローンチイベント登壇PJ #1

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GincoMagazine編集部
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この記事のポイント

  • 4月25日(水)に開催されるGincoローンチイベントに登壇するプロジェクト「Etheremon」を紹介します。
  • 創始者であるNaka Nhu氏へのインタビューを通して、「Etheremon」の可能性に迫ります。
  • 注目ゲームDApps「Etheremon」の新機能情報もあります。

はじめに

4月25日(水)に開催されるGincoローンチイベント「ブロックチェーンが実現する分散化された社会」に登壇するプロジェクトを、3回にわたって紹介します。

今回は数あるゲームDAppsの中でも、特に注目を浴びている「Etheremon」を取り上げます。

また、イベント当日に登壇予定であるEtheremon創始者、Naka Nhu氏へのインタビューを行い、Etheremonの開発チームや開発状況、今後のアップデートについても触れています。

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Etheremon

仮想通貨は身近になったかもしれないが、DAppsはまだ遠い存在

「仮想通貨元年」といわれた2017年から、多くのメディアで仮想通貨やブロックチェーンに関する情報が飛び交いました。

これまで、一部の投資家やギークしか手にしていなかったBitcoinやEtherを、一般のユーザーが手にする機会が多くなってきたと思います。

しかし、仮想通貨はあくまでもブロックチェーンを利用したアプリケーションの一つでしかありません。

「ブロックチェーンには、社会を変える力がある」という声は上がってはいても、仮想通貨という”分散型支払いアプリケーション”にしか私たちは触れられていません。

もちろん、社会に対して大きなインパクトを残しうるDAppsも存在はしていますが、まだ実用段階に至っているものは数えるほどしかありません。

ブロックチェーン技術を身近に感じることのできる「ゲームDApps」

ブロックチェーンを活用したサービスは、まだ少ないという点を指摘しましたが、最近になって、とある領域でDAppsの開発が盛り上がりをみせています。

その領域がゲームです。

DappsRaderというサイトでは世界中のDAppsのユーザー数や、処理されたトランザクション数が確認できます。このサイト内にあるDAppsのほとんどを、ゲームDAppsが占めています。

ゲームDAppsが流行している理由としては、大きく2つあると思われます。

第一に、コアなブロックチェーンの技術に触れなくても、既存のブロックチェーン上にゲームを作るだけという、低いコストで開発ができる開発する側の要因です。

第二に、仮想通貨は保持しているものの、活用する手立てがよくわからないユーザーの要因があると考えられます。

ゲームDAppsは仮想通貨を保持していれば、誰でも利用することができます。仮想通貨をとりあえず利用してみたいという方には丁度よいプロダクトといえるでしょう。

期待のゲームDApps「Etheremon」

Etheremon

今回の記事で取り上げるのは、注目のゲームDAppsである「Etheremon」です。

Etheremonは、ゲーム内のイーサエモンと呼ばれるモンスターを獲得して育成、バトルをさせるゲームです。

一日に処理されるトランザクション数が1000を越えるなど、あまた存在するゲームDAppsのなかでも注目度と完成度は随一です。

日本語にも対応しており、英語が苦手な方でも気軽に遊ぶことができます。

Etheremonの遊び方

EtheremonはETHを用いて遊ぶことができます。モンスターを獲得したり、トレーニングを行ったり、様々なアクションで必要になるので、準備が必要です。

モンスターを育成する目的はバトルだけではありません。自分のモンスターをレンタルしたり売却することでETHを報酬として受け取ることができます。さらには「EMONT」という独自トークンを手に入れることができます。

ゲームの中でも重要な要素となるバトルでは、各モンスターに17の属性からいくつか割り振られており、各属性には相性の良し悪しがあります。これによって戦略性の高いバトルを体験できます。

Etheremonの創始者であるNaka Nhu氏にインタビューを行いました

GincoMagazineでは、このEtheremonについて、イベントに登壇されるNaka氏にインタビューを行い、開発の裏話や今後の展望について伺ってみました。

Naka Nhu氏

Etheremonのチームは一体どういう人達がいて、どういった運営体制なのでしょうか?

このプロジェクトはNakaとJake、Javisの3人から始まりました。私たちは南アジアのIT企業に勤めていた同僚なんです。ビジネスサイドではAliceとNedrickの助けも受けていました。

コアチームはシンガポールにいますが、世界中から優秀なデザイナーやマネージャーが集まりました。例えば、メンバーのSmileyはオランダから、Luisはベネズエラから、Renはオーストラリアから、Kazyにいたっては日本からきていますね。

私たちは日々、進捗状況やタスクに関してのディスカッションを活発に行っています。メンバー全員がEtheremonに対して凄まじい情熱を傾けていますし、必ずこのプロジェクトは大きなものになっていくと信じています。

コアメンバーは週に3回はネット会議を行います。全てのタスクの進捗状況の確認や、重要なアナウンスやリリースごとにタイムラインの調整を行っています。

Etheremonのコンセプトを教えてください。

私たちはブロックチェーンとVRが未来のゲーム産業の中心になると考えています

ブロックチェーン技術を用いれば、ゲーム内資産の所有権は必ずプレイヤーの手の中に残ります。加えて、誰もEtheremonの世界を勝手に操ることはできないですし、誰もEtheremonの中で不正を起こすことはできません。

VRはゲームだけではなく、メディアにとっても大きな存在です。今はまだ小規模ですが、ゆくゆくはプレイヤーに今までにない新しい体験をもたらすと強く信じています。

プレイヤーに楽しんでもらいたいポイントはなんでしょうか?

ほとんどのブロックチェーンゲームはキャラクターやモノをゲーム内で買って、育成、交換するだけです。

そんなところでブロックチェーンのゲームを終わらせるべきではありません

私たちはインタラクティブなゲーム性をEtheremonに組み込むことを、ロードマップの早い段階に設定しました。それ以来、継続的な開発を行っています。

例えば、3種類のバトルモードを私たちは開発しましたし、今は「Adventure」モードの開発も行っています。

やはり、投資としてのゲームプレイよりも、純粋にプレイヤーの皆さんにゲームを楽しむことに集中してもらいたいですね。

今後、どのようにEtheremonを発展させていくのでしょうか?

あと数週間もすれば、Etheremonは次のマイルストーンに入ります。もうすぐでAdventureモードの開発が完了し、今までとは全く違うモードを公表できるでしょう。

この新しいモードはEtheremonをよりダイナミックで面白いものにすると考えています。私たちのSNSを追いかけていただければ、Adventureモードに関する重要な情報にキャッチアップすることができます。

Adventureモードはゲームの新たな道を拓くような、エキサイティングなものになるでしょう

Adventureモードの次には、リーグやトーナメントをゲームに実装していきます。ブロックチェーンゲーム界にe-sportsの要素を持ち込む最初のゲームになりたいと考えています。

さらには、VRのアイテムをEtheremonの世界でリリースしていきたいです。これには大きな努力が必要とされるでしょうが、実現できたらプレイヤーの皆さんに最高のゲーム体験を届けることができると信じています。

長期的な視点にたつと、EMONTによるアライアンスを従来のゲーム会社と結びたいですね。共に開発を行うことで、新しい要素をEtheremonに持ち込んだり、向こうのゲームをブロックチェーンの世界に持ってくることもできますしね。

他のDAppsとの連携に関しては、どう考えていらっしゃるのでしょうか?

Decentralandとのパートナーシップは、VR世界にEtheremonを持ち込むために重要なものでした。

また、Kyber Networkや0x、Opskins Marketといった他のブロックチェーンコミュニティに、Etheremonの世界を広げるべく、その他のパートナーシップについても取り組んでいます。

Etheremon

おわりに

Etheremonのプロジェクトチームは特定の会社や組織に属しているわけはなく、世界中のスペシャリストが任意で集まってできた集団だというのは驚きです。

プロダクトだけでなく、チームとしてもブロックチェーンがもたらす分散の社会を体現しているかのようですね。

また、Naka氏を含めチームの皆さんが「ゲームの在り方を変えたい」という情熱に突き動かされている様子に心を打たれました。

今後についても、ゲーム性の向上や、VR世界への進出など、ブロックチェーンゲームの可能性を次々と示してくれるのではないでしょうか。

4月25日(水)に開催するGincoローンチイベントには、インタビューに答えてくださったNaka Nhu氏も登壇します。残りの席は20席を切りました。お申込みはお早めに。

みなさんのご参加を、Ginco一同楽しみにしています!

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この記事を書いたライター GincoMagazine編集部
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