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Mar 01, 2018

クライアント型ウォレット「Ginco」とは〜Gincoβ版リリースにあたって#2

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房安陽平
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はじめに

私たち株式会社Gincoのファーストプロダクトである、クライアント型ウォレット「Ginco」のβ版がリリースを迎えました。

今回の記事では、改めてプロダクトマネージャーである私の言葉で、本アプリケーションのコンセプトと、そこに込めた想いを語りたいと思います。

クライアント型ウォレット「Ginco」とは

GincoStore

Gincoは仮想通貨をコントロールする秘密鍵を、お客様ご自身のスマートフォンでのみ管理するタイプのウォレットです。

Gincoを使うことで、みなさんはご自身の仮想通貨を、取引所やウォレット提供企業のサーバーに依存せず、自分の思い通りに扱えるようになります。

現在は取引所での投機的な文脈で語られることの多い仮想通貨ですが、2008年にサトシ・ナカモトの論文「A Peer-to-Peer Electronic Cash System」で提案された本来の価値は「第三者を介さずにインターネット上で価値をやり取りできること」でした。

「トラストレス(=信頼できる第三者を置かなくても、確かな取引ができる)」というブロックチェーン・仮想通貨の本質的な価値を、できるだけたくさんのお客様に実感していただくために、Gincoではセキュリティとユーザビリティに徹底したこだわりを持っています。

安心して使える、安全で使いやすいウォレットを全ての人に

私たちがGinco開発においていつも心がけていたのは「誰もが安心して使える、安全で使いやすいウォレット」であること。

ブロックチェーンや仮想通貨はまだまだ新しい技術のため、技術的に優れたものは開発者主導で使い勝手が悪く、使い勝手の良いものはビジネス主導で技術的に不安が残る、という現状があります。

この現状を変えるため、Gincoでは、セキュリティとユーザビリティの両方に強いこだわりを持って開発を進めてきました。

利用者を不安にさせない強固なセキュリティ体制

強固なセキュリティ

電子的なデータである仮想通貨を、お客様が安心して使っていただくためには、強固なセキュリティが必要不可欠です。

秘密鍵はサーバでの一極集中管理ではなく、お客様一人ひとりのスマートフォンの中にある、OSのセキュリティに準拠した暗号化領域で管理されます。

また、Gincoを用いた通信はSSLと独自の暗号アルゴリズムで秘匿化され、乗っ取ることができません。

さらに、残高確認やトランザクション確認のためのサーバも強固に構築し、お客様に不安を与えるようなメンテや不具合が極力発生しないように設計しています。

(セキュリティについてさらに詳細を知りたい方はFAQの「Gincoのセキュリティについて」を御覧ください)

デザインだけで仮想通貨を持ちたくなるようなUIに

使いやすいUI

GincoのUIは以下の3つを合言葉に構築されています。

①理解しやすい見た目と言語表記
②安心感のある挙動
③ヒューマンエラーの起きない設計

GincoのUIデザインは、どのボタンがどういった意味を持ち、何をどうすればどうなるのかがひと目で分かるよう、何度も議論を重ねながら構築してまいりました。

また、ブロックチェーン技術を理解している人にしか分からない言葉を極力省き、初めてウォレットを使う方であっても正しく意味を理解しながら操作ができるようになっています。

送金や受取といった操作自体も細かいステップで分けつつ、何をすればいいかを構造化することで、誤操作によってお客様の資産がなくなってしまう事態が極力発生しないよう設計しています。

「第三者を介さない価値の交換」が秘めた可能性

さいごに、私がこの「Ginco」というプロダクトに込めた想いを言葉にしておこうと思います。

現在、私たちが生活する上で使っている「クレジットカード」「デビットカード」「銀行振込」といった支払い・決済方法は全て信頼できる第三者(トラステッド・サードパーティ)、平たく言えば権威を前提としています。

それらは先人たちが積み上げてきた信頼と実績、物理的レガシーに下支えされた非常に価値あるものですが、技術の発展や新しいビジネスモデル、便利なサービスの参入を妨げる大きな壁でもあります。

何より問題なのは、この権威・レガシーを維持するために、誰もが負担を強いられていることです。

Gincoの開発に携わる以前、私はLINE Payの事業開発を行っていました。

そこで私が目にしたのは、お客様の支払い処理をこなすため、基幹となるカードネットワークに関わっている無数のステークホルダーがバラバラのデータベース上で、帳簿を突き合わせ合う多大なコストでした。

また、既存の中央集権型決済システムで私たちが買い物を行うと、店舗は3〜8%程度の加盟店手数料をクレジットカード会社に支払います。中央集権型の決済システムを維持するためのコストをお店が負担しているのです。

お店の負担はエンドユーザーにも影響を及ぼします。価格や品質、接客対応などあらゆる点で「加盟店手数料を前提にしたサービス」が提供されます。「ランチタイムにクレジットカードが使えない個人経営の飲食店」なども、決済システム上のコストを支払いたくない店舗が、ユーザビリティを犠牲にした例でしょう。

このように、権威を前提にしたシステムでは、中央から末端へ負担のしわ寄せがどんどん繰り返されるのです。

現在、国内の「決済ビジネス」への参入は赤字を前提とした、トレードオフでしか成立しません。顧客定着のため、ビッグデータ収集のため、それぞれ理由はありますが「決済」だけではマネタイズが成立しないからです。

「権威の聖域」が全てにコストを発生させ、ガラパゴス化を生み、ドラスティックな進化を妨げています。

私は「誰かが勝手に積み上げた、自分の介入する余地のない権威を信用するように強いられ、それに対してコストを払う」ということに強い抵抗を感じます。

「このコストが無くなれば、どれだけの付加価値をお客様に提供できるだろう」
「このお金の流れが一変した時、どれだけ魅力的なビジネスやサービスが生まれるだろう」

この想いがGincoを作る原動力となりました。

現在の仮想通貨業界は、取引所などの中央集権型の機関がメインとなっており、現実世界の問題をどう解決に導くか、という実証段階に至れてはいません。

たとえブロックチェーンや仮想通貨に関連したサービスであっても、権威を作ってしまっては、同じレガシーが生まれてしまいます。

だからこそ私たちは、お客様の手で自身の資産を完全にコントロールできるクライアント型のウォレットを作ったのです。

信頼できる第三者を介さずともインターネット上で確かな取引ができるトラストレスの仕組み、ブロックチェーンの技術が世の中のあらゆるサービスを革新していく未来への、最初の一歩としてこのGincoを使っていただければ幸いです。

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株式会社Ginco COO
プロダクトマネージャー
房安陽平

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この記事を書いたライター 房安陽平
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