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Jan 18, 2018

Ethereum(イーサリアム)とスマートコントラクト|はじめての仮想通貨管理

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GincoMagazine編集部
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この記事のポイント

  • イーサリアムは「スマートコントラクト」を使えることが最大の特徴です。
  • スマートコントラクトとは、人がいなくても自動的に契約を実行できる仕組みのことです。
  • イーサリアムの機能を元にしたプロジェクトがたくさん誕生しています。

Ethereum(イーサリアム)とは?

Ethereum(イーサリアム)は、ビットコインに次いで世界第2位の流通量を誇る仮想通貨(2018年1月時点)。通貨コードは「ETH」です。

イーサリアムは、2008年に発表されたサトシ・ナカモトのビットコインブロックチェーンをさらに発展させたものとして、2014年にホワイトペーパー(構想案)が発表されました。

イーサリアムは、ロシア系カナダ人のVitalik Buterin(ヴィタリック・ブテリン)氏によって発明されました。驚くべきことに、彼はこのとき19歳でした。

イーサリアム最大の特徴「スマートコントラクト」

イーサリアムブロックチェーン最大の特徴、それは「スマートコントラクト」を処理する機能を搭載していることです。

スマートコントラクトとは?

スマートコントラクトとは、一定の条件が揃ったときに、契約が「自動的に、確実に」実行される仕組みのことです。

この特性のおかげで取引を確実に遂行することができるため、過去に取引したことがない、信頼できない相手であっても安心して取引をすることができます。

身近なスマートコントラクトの例

例えば、「自動販売機」でジュースを買うときのことを思い出してみてください。

まずはじめにお金を投入します。次に、表示された商品の中から好きな商品のボタンを押しますよね。

自動販売機では、この2つの条件が満たされることで、自動的に契約が実行されてジュースが取り出せる状態になります。

スマートコントラクトの優れているところは、契約実行の際に、人を直接介する必要がない、ということです。

イーサリアム上であらゆる「契約」を再現できる?

イーサリアムでは、スマートコントラクト内の「一定の条件」と「実行する内容」をプログラムで記述できるため、現実世界のあらゆる契約をブロックチェーン上で再現できると言われています。

現実世界の契約も、取引の実行条件と達成条件、実行内容、支払い条件を定めるものですから、支払い通貨をそのまま契約書として使うようなものだと思ってください。

この契約内容の記述には、イーサリアム専用に開発された「Solidity(ソリディティ)」というプログラミング言語を用います。

このSolidityという言語は、理論上どんな内容でもプログラムで表現できる「チューリング完全」という性質を備えています。

すなわち、究極的には、わたしたちの身の回りにある様々な契約を、イーサリアム上で管理することが可能であると考えられています。

このように、イーサリアムはブロックチェーン上であらゆる形態のスマートコントラクト(契約)を実行できる、というかつてない利便性を実現しました。

分散アプリケーション(Dapps)の開発基盤になる

さらに、イーサリアムブロックチェーンを用いることで、分散型アプリケーション(Decentralized Applications、通称DApps)を開発できるようになりました。

分散型アプリケーションとは、管理人不在でも運営され続けるアプリケーションのことです。

現在、イーサリアムブロックチェーンをベースとした分散型アプリケーションが誕生しています。

分散型予測市場を展開するAugarや、分散型ソーシャルメディアを運営するAKASHAがその最たる事例でしょう。

イーサリアムのコンセンサスアルゴリズム

ビットコインブロックチェーンのマイニングでは、Proof of Work(以下、PoW)というコンセンサスアルゴリズムが用いられています。

2018年1月時点では、イーサリアムも同じくPoWを採用しています。

しかし今後のバージョンアップで、イーサリアムはProof of Stake(プルーフオブステーク)を導入することが確定しています。(アップデートの時期は、2017年12月現在、未定となっております。)

これにより、取引承認にかかるコスト(電気エネルギー)が削減されることが期待されています。

ビットコインブロックチェーンでは、CPU(中央演算処理装置)の計算力を用いてマイニングを行います。

一方のイーサリアムブロックチェーンでは「Ethash」という独自のアルゴリズムを用いているため、GPU(画像処理用プロセッサ)がマイニングに用いられます。

イーサリアムの本質とは?

一見すると、イーサリアム(単位:Ether)は通貨のように振舞っていますが、その実態は異なります。

本来、イーサリアムは分散型のブロックチェーン上で動くプログラム、ワールドコンピュータを構築するプロジェクトで、Etherはあくまでネットワーク内で取引を実行するための「手数料」なのです。

そのため、イーサリアムブロックチェーン上でスマートコントラクトを実行すると、手持ちのイーサリアムが消費されていきます。

手数料の求め方

イーサリアムブロックチェーン上の取引手数料を「Gas(ガス)」と呼びます。ガソリンと同じように、イーサリアムを使うたびにGasが消費されていきます。

Gasは、イーサリアムの最小単位であるwei(ウェイ)を用いて計算されます。ドルに対するセント、BTCに対するsatoshiのようなものだと考えて下さい。

1weiは0.000000000000000001 Etherです。

手数料は、消費するGasの量 × Gasの価格(Gas Price)で算出することができます。

需要によりGasの価格は常に変動するので、手数料がいくらかかるか心配な方は、チェックしてみると良いでしょう。

支払ったGasの量が多いほど、マイナーによって優先的に取引が処理されるので、送金や契約がより素早く実行されることになります。

まとめ

イーサリアムとビットコインと比較した時、特筆すべきなのはスマートコントラクトという機能の存在です。

これによって、仮想通貨はただ通貨の送受信ができるだけでなく、「契約を実行できる」という新たな次元へと突入しました。

この革新によって、スマートコントラクトを活用したブロックチェーンがイーサリアムを基盤にして次々と生まれています。

独自の開発路線を歩んでいるイーサリアムですが、今後のアップデートによってProof of Stakeの導入が予定されています。

Proof of Stakeによってどのように利便性が高まるか、今後の動向に注目です。

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この記事を書いたライター GincoMagazine編集部
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